モニターヘッドホンはこれが好き(このページは制作中です)

私はかつて長距離通勤をしていた時期があり、通勤時間にポータブルCD(iPodなど無い時代でした)を出来の良いヘッドホンで聴くことに大変興味がありました。また、パーソナルオーディオの音の出口としても(良いスピーカーを買う予算が無いので)良いヘッドホンを探していた時期もありました。最近ではバンドでMTRに録音したりする際、モニターというタイプのヘッドホンに興味を持ち、いろいろ物色した経験があります。良いの悪いのあるものですわ。
一口にヘッドホンと言っても、モニタリング&ミキシング用途と音楽鑑賞つまりリスニング用途は全く別物(※)。リスニング用はWEB上にも達人が多いので口出しは避けることにしまして(笑)、ここでは前者、いわゆるモニター型としてしかもDJ用ではない演奏者向けという観点で代表的な機種をおすすめします。上から順に個人的おすすめ品。

(※)基本的にモニターは音の分離、解像感、などにすぐれ、空間演出や音場表現などは切り捨てています。定位もミキサーで指定した位置に表現し、あたかもそこに演奏者が立っているかのような定位感は演出しないのがほとんどです。音楽鑑賞に使うと疲れると思います。また、ミキシング用途とも書いてはおりますが、ミキシングはできればモニタースピーカーを主に使うという人が多いと思います。それには賛成します。


ソニー MDR-CD900ST
実は私、なんでもかんでも「SONY!SONY!」言っている奴、所謂ソニーバカが大嫌い(笑)。へそ曲がりとしては安易に愛せないブランドなのです。しかし残念ながら、今まで使用した実感として一番のおすすめモニター。世評も良いのでしゃくでしょうがない(爆)。なんというか…原音そのものをイヤな音イイ音全てごちゃまぜにすることなく分離・解像良くピリッと聴かせます。ノイズまでよく再生します。空気感みたいなものは付加しませんので(つまりハウジングに頼っていないのではないかな)相当締まった音です。ベース的には弦の当たりまで再生するのでまるでレス・クレイプールの音みたいですよ!(わかるかーっ)利点は、演奏録音時に自分の下手なところもしくじったその場でわかるから、すぐMTRの録音停止ボタンに手が伸びる(笑)。真の意味でモニター時にはありがたいヘッドホンです。音楽鑑賞には使いたくない音ですけどね。装着感も世評ほど側圧きつくないですよ、私頭でかいほうですけど。値段も高くない。ボーカル録音用モニターという人もいるけど、それは激しく間違いで、次のAKGのほうが向いていると思います。

AKG K240ST(セミ開放) か K271(密閉)
なんといっても"We are the world"のPVでのAKGはステキでした(笑)。その一番の魅力はルックスと緩い装着感。ただし通気性はかなり悪いので、長時間使用は辛いですけどね。モニターとしてはちょうどベルデン8412のケーブルに通じる おいしさがあり(こう書くとわかりやすいでしょ?)実に楽器演奏者向き。個人的には900STより俄然ボーカル録り向きだと思います。またギタリストにも大概好評ですね(理由は、私はギターを弾かないのでわかりません)。一方、ミキシング用に考えると、高音は繊細な部分まで良く再生しますがミドル以下 が微妙にマイルドなので、これで良い音だと思ってそこらのスピーカーで聴くともこもこだったりします。私がこれを最強に推さない理由はそこにあるのです。ただしこれはわかっていれば問題ないことです。K240STはふつうのK240MONITORと見た目こそほぼ同じですが、私達のような一般人向けのローインピーダンス仕様で使いやすさが魅力です。240と271とでは前者の方が断然自然で美しい音。そのぶん240STは値段も高い。セミ開放ですが録音上問題はありません。低音は271の方がソリッドで 誇張気味でベース向き(低音でかいという意味ではありません)。しかも271はあのパフォーマンスであの値段なのがすごい。ただし、いずれも正規品を買うべし。ヘッドホンはもし壊れたら直しにくいから交換対応できない平行品は避けるべきなのです。壊れにくいというAKGの世評は大きな間違いで、900STのように耐入力がでかいわけでもなく、投げても大丈夫という噂もうそです(笑)。自分の?すぐ壊れたから言ってるのです(壊れなかったら順位が違ったかもしれませんよ)。

ゼンハイザー HD25
これは個人的にルックスが大好きで欲しくて仕方がない名機!小さいけれど、装着感も案外悪くありません。ゼンハイザーはリスニング用に強いメーカーですが、その特徴がこんなモニターにも少し表れています。つまりヘッドホン側で勝手に音をナイスな感じにまとめてくれる感じがします。だからミキシング行程での音のあらさがし用途には上記機種に負けるかもしれません。低音は肉感がありちょっと強めかな。ベースのモニターに限ってはとても美味しくて、なーんかいい音に録れているように錯覚させてくれます(錯覚ですよ!要注意)。結果的にリスニング用と兼ねたい場合には適。あと、外出して録音したい人にもコンパクトなので適。難点は値段が高いこと。

BeyerDynamic DT250-80
ベイヤーのモニターってなかなか良いですよ。見た目は900STに似ていますが、たぶん真似したんでしょう(笑)。でも、900STのここがこうだったらいいのになぁという夢を叶えてくれたような逸品だと思います。カールコードとか、やわらかいパッドとか、実際ありがたいですよ。音は900STよりまとまりが ありややリスニング向けに近いかもしれません。ミキシング用途にはハイエンドがもっとえげつなく必要だと思うのでこの順位。値段もばりばりプラッチック製(関西風)な割にやや高め。

オーディオテクニカ ATH-SX1
オーテクも本当はモニター作りが苦手。リスニング用は名作揃い(木製のポータブルタイプは自分も愛用中)ですが、今リリースされているモニター型はどれもDJ向けばかりです。SX1は貴重なふつうのモニター。無難です。そしてオーテクらしく装着感が緩めです。音の特徴としては超乱暴にいえばCD ショップの視聴機に近いイメージを思い浮かべて頂ければわかりやすいと思います。残響が目立つという世評があり、ハウジングが結構響いているのではないかなと思います。良くも悪くもですね。ささやきやリバーブやコーラスなどに強みを発揮する時もあるでしょうし、こもりやミッドが強調される時もあるでしょう。低音は響くとタチが悪いのでタイトにチューニングされているようです。SX1の廉価版ではATH-M40fsもありますが良いかどうかは不明。またアートモニターというシリーズもありますが、名前は「モニター」と付いていても事実上立派なリスニング用で、とても快適な音楽鑑賞になってしまいます(笑)。

パイオニア SE-MONITOR 10R
個人的に昔からパイオニアの密閉型はいかにも密閉していて好きでして、外の世界との隙間が無く濃密な音。でもこれは従来の印象を超えてかなり今風。見た目ではレトロでタフな印象がありますが、音は迷い無く男性的で力があり、いかにもデジタル向きな感じです。DJ用も意識していると思います。HD25をヘビーにしたような感じといえば良いのでしょうか。どの音もマッチョだけれど無機質的で、低音は剛性感があり、ハイも冷たい感じ。冷静なモニター。でも聴く音にここまで集中させられる機種はめずらしく、カルトの洗脳用にもぴったり(笑)。難点は装着感で、固くきついです。廉価版の8Rも印象はほとんど同じです。

KOSS PRO/4AA
これは超有名機です。古風な第一印象で危惧したほど妙な音でもありません。真面目に直球勝負と言った感じで案外聴きやすいです。ただし繊細さもなかったです。モニターとしては良くてもミキシングはどうかなぁ。空母の乗組員みたいな見た目はものすごーく素晴らしいと思いますが(笑)、なんせ重くフィット感は悪く敬遠したくなります。いくらなんでもスタイルで実用音楽モニターを選ぶわけにはまいりません。

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