トーシローだってレンチぐらいはマトモなものを

ベースはネックが長い

反りやすいので調整が重要

トラスロッドを回す

トラスロッドはいろいろな意味で回しにくいもの

だから、購入時付属の短いL字型六角レンチとかじゃ効率悪い

そればかりか、力をコントロールしづらいから楽器を壊したり手を傷つけたりする危険もある

↓そこで…

六角レンチならTバー型がおすすめ

特に輸入ベースに多いインチ規格のTバーレンチは案外売っていないもの

ハンズでもそうは置いていないので店員に取り寄せ交渉するか、輸入工具専門店で探すと良いでしょう。例えばワールドインポートツールズ(板橋)は私の行きつけ。

私のおすすめレンチ

BONDHUS製(ボンダスと読む)
インチものは個人的にこれがおすすめ。というか、これと次のBLUE POINTぐらいしか手に入りません。グリップがソフトな樹脂でコートされしっかりしたもの。グリップは他の色もあり、長さはもっと長いタイプもあるはずですが、私が探したときは入手困難でした。この一本は軸長約17.5cmで、Foderaで使うと長さ不足でヘッドに干渉します(使えないことはない)。BONDHUSの特徴は非常に精度が高いことですね。遊びがほとんどないので、難点としてはナットに入りにくかったりします。入りにくいのならまだよくて、相手のナットによっては、きつくて抜けなくなる時もあります。そりゃぁ青くなります(笑)。

BLUE POINT製
(=Snap Onですが、実はBONDHUSで製造しているOEM)
これがインチものとしては最も手に入れやすい品物かなと思います。ハンズでも取り寄せできるようです。ただし構造は非常に簡単で、六角棒をただ曲げただけの超手抜き製品。当然ながら激安価格でもあります。でも精度は文句なく、長さもかなり長いものまで手に入ります。この一本は軸長なんと23cm。どんなベースでもヘッドに干渉することなく使えるでしょう。難点はご想像通り、力をかけるとねじれます(笑)。固いトラスロッドを回すには剛性の高いツールが必要不可欠なので、次のBetaのように先端以外は一回り太い丸軸という工具はないものでしょうかねぇ。

Beta製
(ご存知フェラーリエンスー御用達の工具)
ミリ規格ならここのがおすすめ。ごらんの通り高剛性かつ堅牢な作りで、力をかける作業に応えてくれます。六角レンチ部のエッジも面取りされて相手ナット部に対しても優しいです。精度は申し分なく、メッキも良いです。残念ながらインチ規格はありません。インチがあれば欲しいです。グリップ部のレンチは楽器用途としては使うことはないでしょう。難点は少し短めだということです。これで軸長が20cm以上あれば文句ないのですがおしい!多くのベースのヘッドに干渉するはずですが、しょせんぐるぐる回すことはしない用途なので(せいぜいちょこっとひねるぐらいでしょ)問題ありません。これだけ剛性が高ければわずかな角度でも正確にコントロールしてひねることができます。結果的に使いやすいです。


プラスドライバー

PB製
名前はわかりません。この品番が名前なのでしょうか。とにかくこの写真を参考に。でもこの写真じゃでかさが伝わりませんねぇ。いわゆるNo.1のプラスドライバーよりうんとでかいです。軸の太さは8mmもあります。なぜこんなものが必要か?我が愛するSpectorのトラスロッドは一時期でっかい十字ネジでした。ということはプラスドライバーでもマイナスドライバーでも使えるわけです。ところがSpectorのトラスロッドといえば旧来から非常に固く回しづらいのが悪い特徴でして…とにかく、この最大級で、先端角の鈍角なプラスドライバーを使ってずっとマシになったかな。古いSpectorには是非。ただし高価です。じゃぁマイナスでいいじゃんと言ってはいけません(笑)。


特殊なマイナス

PB製
名前を調べたらPB600 Winkelschraubenzieherだそうです。読めません(笑)。ネックジョイント側のボディ表面にへそのような調節孔があり、そこから見えるトラスロッドの頭がでっかい十字溝の場合この工具を使うと大変便利です。十字ネジのトラスロッドは多い(古来Fenderもそう、上記のSpector のもそう)のですが、それはあくまでもただの十字溝が切ってあるだけであってプラスネジではないのが一般的ですので、力を要する箇所ゆえに通常は大きなマイナスドライバーを利用するのが常識です。一項上のような超巨大プラスドライバーならがっちりフィットしますが、普通の1番のプラスなんぞ間違っても使うものではありません。しかし、ネックジョイント側のボディに小さくザグられた穴へ向けてストレートなマイナスドライバーを斜めに差し込む作戦も回しにくいものです。そうやってしくじってナメられ変形した十字溝を何度も見たことがあります。例えばもしも相手が六角なら誰もがL字の六角レンチを使うのがあたりまえなのですから、マイナスで回すものであってもL字になったマイナスドライバーを使うのがスジです。できるかぎりこのような工具を利用すべきだと思います。サイズは本当なら4が使いやすいと思います。3でも回せますが相手の溝が変形するかもしれません。しかし古いFenderのように後加工で調節孔がブサイクに掘られたものの場合、3じゃないと入らないかもしれませんね。

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