LEVEL42を忘れない

Mark Kingに着目してアルバムを聴く

一応、ベース主題のサイトですから、このバンドの看板キャラであるマーク・キング(以下MK)のベースプレイに耳を傾けながら代表作をコメントしましょう。(古い順です)

MKさんについて簡単に述べますと、世界最高速の速弾きパーカッシヴスラッピング奏法グルーヴ型ベースプレイヤー兼リードシンガーです。人類の限界を超えてるすごいテクニシャンであります。MKさん自身もかなりの自信がある。人間、真に自信のある事は謙遜しません。でも誤解されやすい。テクニックを鼻にかける奴はそれができない人々に嫌われますので、MKさんのベーシスト人気はいまいちです。が、当時のLEVEL42ファンの多くはベースなんかちゃんと聴いていないか、ド派手でなんだかわからんけどすごい演奏だなぐらいにしか感じない純粋ポップスリスナーでありました(ま、当時はあんな機関銃のようなベースをフロントに据えたバンドなんてなかったわけだし)。当時この人たちの心をつかんだのはMKさんのスゴ技ではなく、バンドとして、当時のロンドンファッション(うぷぷ)にリンクしたこじゃれたUK-POPの雰囲気(スタイルカウンシルとかもそうだったね)と、あのプロフェット5サウンドやベースフレーズを含めたすたいりっしゅなアレンジでしかないのです。誰もが遠目に整理されたヴォーカルの定位と、妙にタイトなリズムの存在には無意識でしかなかったのです。実は私も本来はそんな一ファンでした。おしゃれ系だと思ってたもんな。しかし聴いていくうちにやがてMKさんのベース奏法の凄さについに気が付いてしまうのです。初めはあのミュートとサムの連打がなんの楽器の音だかわかりませんでした。

そんなLEVEL42も解散後幾年がたち、当時のファンですらすっかり忘れているのが現状です。後で出たMKさんのソロ2作目は曲も演奏もさっぱりだし。近年マイナーレーベルにて再結成するもMKさん以外は知らないメンバーでマイク・リンダップ(以下ML)さんのファルセットも聴けません。CDも日本じゃ入手困難とあっちゃ縁が遠い別物バンドと解釈します。

以下は、私自身が忘れないために、皆様におすすめしている形でLEVEL42とMKさんを再確認しているコーナーです。こうしてみると、つくづく歴史の中に埋没させてはもったいないバンドだなぁと思いますです。

ジャズファンクと呼ばれた初期

Level42 ('81) 邦題アーバン・ファッシネーション

充実度★★★★ 玄人向け度★★★★ 一般向け度★

メジャーデビュー作です。下のTHE EARLY TAPESの後に、その反省を生かして売れるためにつくられているような感じです。ベースはTHE EARLY TAPESほど弾きすぎず、キーボードがいいメロディを聴かせます。ヴォーカルもずっとちゃんと録られていますね。といってもこのころはまだインスト曲が得意で目立ちます。全体に時代を感じるクラシカルな作風が今かえって気持ちいい。米黒人のSlave's Soulが根底にある西アフリカルーツのアーシーなFunkとはひと味違う大英帝国発祥植民地経由のバックビート様式美Funkを味わいましょう。

MKさんのベースの奏法はまだ、伝統的でオーソドクスであるオクターブ・プルを多用する典型スタイルのスラッピングを、リズムを細かく16や32ビートに分解して非常に速く弾くだけの部分が多いです。しかし、そんな中にもMKさんなりの独自論が感じられます。例えば多くの達人たちが「常に16ビートを意識して8や4を演奏している」と語っているのに対して、MKさんは(本人語りはしませんが)聴くほどに「常に4や8ビートでのノリを意識しながら手は16や32ビートで弾いている」ように感じられてなりません。それは休符時における左手の空き指による指板へのヒッティングによりミュートを細分化してグルーヴ感を出したり、ベンド奏法やゆるいビブラート(でもルーズではなくリズムはキープしている)を多用している部分に如実に表れています。おなじみの"Love Games"はその傾向を残しつつさらにゆったりとしたリズムで古き良きチョッパーの極みを味える曲です。でもこんなのでも「じゃぁ弾いて」といわれれば簡単に出せるグルーヴではありません。その一方でハイハットのごとくリズミカルにサムばかり弾ませるアプローチも既に思いついています。これはまもなくマシンガン・スラップともスラップ・モンスターとも言われる独自のパーカッシヴなスタイルへと開花するのですが、その初期の演奏が"Almost There"で聴けます。面白いことに、所々でまるでカシオペアで聴いたようなフレーズに出くわすことがあり、どちらが先だったのでしょうね〜?と思いました。それにしても全体のアレンジや各楽器音も古風です。ベースはJDでしょうか?これもアレンビック(だとしてもまだ所謂MKモデルではない)?まさかぁ!まだギラツキがない中低域を主とした音色に仕上げられています。こんな音は今だせんぜ。

THE EARLY TAPES JULY/AUG 1980 ('82) 邦題ナイト・ロマンス

充実度★★★★★ 玄人向け度★★★★★ 一般向け度★

メジャーデビューする前のエリートというインディーズレーベルでの音源をポリドールで後で発売したアルバムです。ゆえに、録音はこっちが先。とにかくやりたい放題です。媚びを売らないオリジナル・クロスオーバー。若かったのに怒濤の演奏力には驚かんばかりです。ヴォーカルは控えめで音も悪いが玄人向け。

Tr.1,7,8あたりに若気の至りの弾きすぎとフィンガリングノイズが楽しめますが、これらの曲がマシンガン・スラップのルーツなのです。すなわち字の如く、機関銃のように親指で弦を高速連打するパッカッシヴなスタイル。やれってみればわかるでしょうが、人間の手指はMKさんみたいに速くは動きません。これってびっくり人間ショー的な特技ですよ。中国探したらもう一人ぐらいいそうだけど(笑)。一般に、MKさんは下記のソロ作に驚かれるという人が多いのですが、本作で既に最高速は出ていますので、テク聴いてびびりたい輩にはこれもお奨め盤です。まるでショートディレイを使っているかのような持続する安定感も人間業じゃありません。でも全曲をよーく聴けば前述のファーストアルバム同様、MKさんにしてはプルが多く、オーソドクスなルイス・ジョンソン・スタイルを発展させ速くしたような奏法で、やがて個性となるサムの連打はまだ比較的少な目です(とはいえ普通の人よりはずっと多いのですが)。2フィンガーのオルタネイトの高速安定性も異常。それにしてもなぜリズムが乱れないのだ…???

JDベースのサウンドはこちらが素の音なのでしょうか、ファーストアルバムより明るく暴れた音が楽しめます。これもJDじゃなかったりして。(アレンビックだという説も)

The pursuit Of Accidents ('82)

充実度★★★ 玄人向け度★★★★ 一般向け度★★

ファーストアルバムの延長線上にあるクラシカルな作風。シンセが活躍し、MLさんも歌・演奏ともに目立っています。THE EARLY TAPESほどとまではいかなくても、前作ほど遠慮せずスラッピングベースが躍動しています。特筆すべきはこのアルバムでいよいよマシンガン・スラップのスタイルが主役になってきたことです。タイトル曲のような得意のインスト曲では水を得た肴の如く、唄物でもサムの連打が鳴り続けます。MKさんの体力的なピークはこのあたりかもしれません。あれだけずーっと手首を高速回転し続けるスタミナへの驚異、なのに乱れぬタイム感への驚嘆、しかも同時に別リズムのヴォーカルをこなす驚愕。この後のアルバムではソロ作も含めてここまでフル回転しっぱなしということはないです。瞬間的最高速はソロの方が飛んでいますけど。シングル受けしそうなまとまりの良い曲はまだ少なく、唄のついたフュージョンという感じが残ります。

脱フュージョンを模索していた中期

STANDING IN THE LIGHT ('83)

充実度★ 玄人向け度★★★ 一般向け度★

EW&Fのヴァーダイン・ホワイトとラリー・ダンがプロデューサーで、妙なアレンジが気になる冒険的なアルバムです。今作から一気に雰囲気が変わりました。どことなくアフロファンキーでありブラジルくさい所もあります。各楽器音も録音後にかなり後加工するようになったと思えます。全体的になんだかなあ?というあかぬけない音質でアーシーなニオイプンプンです。MKさんは2フィンガー奏法が多くなり、短い音価を並べる独特のフレーズが目立ちます。スラッピングで弾きすぎないことの重要性がわかってきたのでしょうが、驚愕テクは少な目なので、そっち好きさんは前作まで程の感動はないでしょう。でも、このダサ黒っぽさはなかなか楽しめます。ヴォーカルではMLさんのファルセットは隠し味程度でした。

MKさんのベースですが、ビデオではついに当時新種だったStatusベースをぶっ叩きはじめていますが、録音時点ではJDのみではないかと思われます。にしては、なかなか野太い低音で録られており、ここらへんにヴァーダインの色が出ていますね。

TRUE COLOURS ('84)

充実度★★ 玄人向け度★★ 一般向け度★★★

人気曲"Hot Water"を含むアルバム。本作から当時の売れ線を意識しはじめたと私は思ってます。ただしかなりポップになってきたものの、やり方に迷いが感じられ、少し暗い雰囲気があります。ポップ慣れしていない感じ。しかしドラムはこの時から開き直ったのか、態度のでかい落ち着いた演奏になりました(スネアの音がややヘンですが)。それがこのアルバムの特色だと思います。ベースは過去の作品が弾きまくり叩きまくりばかりなので、ドラムに良い席を譲ったかのように実に地味で中途半端にきこえます。まぁでもどんなことでも出来る奴らが余裕こきすぎで、エネルギーが有り余って、着火に失敗した花火が燻っているような不気味な迫力は感じます。スラップに替わって頻繁に登場する驚異的に安定したボコボコ2フィンガーが怖いです。アンニュイな雰囲気のベース弾き語り曲"Hours By The Window"あたりが次作への導火線になっていそうです。

このあたりから録音ベースでもStatusをメインに使うようになってきました。JDとは使い分けがはっきりしていて、Statusはスラップでハイミイッドの強いサウンドを聴かせています。ローDまで使う曲もありますが、5弦ベース使用かチューンダウンかはわかりません。

洗練された売れ線狙いの最盛期

長年付き合ってきたキーボーディストのウォリー・バダロウが相性の良いアレンジャーとして定着しました。全体にリヴァーブを効かせ、ダイナミックレンジが広くなり、ヴォーカルメロディが中心的になり、アレンジの方向性がおしゃれ(当時の)指向になりました。これにより、MKさんも驚愕スピードに頼らず、シンセベース顔負けの打ち込まれたようなベースアレンジに変化していきます。これはこれで「弾け」と言われれば難しい。だって歌も唄うからなー。

新しい傾向としては、コードチェンジの妙技が楽しめます。Running in the family収録の"Freedom someday"や、STARING AT THE SUN収録の"I DON'T KNOW WHY"のように、大サビのような所で粋な雰囲気にガラッと変化のある曲が象徴的です。そこでMLさんのファルセットを効かせるのがパターンでした。

WORLD MACHINE ('85)

充実度★★★★★ 玄人向け度★★★ 一般向け度★★★★★

ここから急にあかぬけました。次作以上にハイファイでもあります。米国受けねらいですが米国臭さはないです。当時のUK-POPは世界制覇していたのです。全作、唄物シングル曲としての完成度を重視して作られています。もはやテクニックを売り物にせず、ツインヴォーカルのおしゃれ系バンドとして、ラジオやカーステレオで彼女と気持ちよく聴けるような存在になりつつあったのです。このターゲットはすごい奏法なんかしたってわからないのです。ずっしりとした密度の濃いサウンドで、スローテンポな曲が強力です。特に"LEAVING ME NOW"のようなリヴァーブが効いた曲が印象に残ります。

ベースはStatusがメインで、まるでオクターバーをかけっぱなしのような重低音の基音と、サムによる少音量ながらギンギン鳴るぎらついたハイという、独特のドンシャリが特徴的。"SOMETHING ABOUT YOU"や"I SLEEP ON MY HEART"、そして"LYING STILL"あたりがStatus期のMKファンにとってはベストサウンドではないでしょうか。特に"LYING STILL"曲中の弦がぎゅんぎゅん唸る所は必聴。素敵すぎます。オーディオ・リファレンス向き。

Running in the family ('87)

充実度★★★★★ 玄人向け度★★ 一般向け度★★★★★

最大の成功作。前作の延長線上にあるアルバム。聴きやすく印象的な名ポップスアルバム。4人は黒スーツを着、ファッショナブルなDCブランド時代にはまっていました。なんせ"Fashion Fever"という曲が含まれているくらい。このアルバムは前作での成功を引き継ぎ、テクニックを見せびらかさず、唄物楽曲としての高い完成度を目指してつくられていて、オリジナリティーに溢れており、LEVEL42の名刺代わりとなりました。MK,ML両氏のヴォーカルもパーフェクトに中心に座り、厚ぼったいはずの中音域を薄く遠くして非常にさらりとした音に仕上げられています。しかし実は驚愕技巧も含まれているアルバムだと気が付く人は何人いるのでしょうか?最も売れたシングルとなったTr.1"Lessons in Love"の名ベースリフなどはその最たる所でして、誰もがあっさり聴いてしまうほど曲と一体となった看板アレンジですが、テクニック派にとっては衝撃的なはずです。唄物のバックで終始堂々と刻まれるサムの歯切れ良い連打音。シンベのごとくただひたすらダッダダダッダダと。生エレキベースの奏法としては極限域にまで達した耐久力と連打のスピードと安定感。ああもあたりまえのように弾けばそのすごさが伝わりません。でもやればわかる。最初の4小節はできても、その後は麻痺して手首が動かんぜ。

前作ほどベースの音量はありませんが、StatusのぎらっとしたハイミッドとJDのダークなローミッドが対照的で面白いと思います。録音時点ではまだAlembicを買えていません。PVでも登場するのはJDでした。
蛇足ですが、Tr.2"Chiidren Say"は私が純ポップスリスナーとしてこのバンドで一番好きな曲です。次作STARING AT THE SUNとの抱き合わせ2枚組のリマスター盤(という物がある!)にはボーナストラックとしてこの曲のSlap Bass Mixなるバージョンが入っております。オリジナルバージョンでは加工されまくってまるでシンベのようだったベースが、録音時のスラップの状態(ただし加工前提の妙な音色ではありますが)で聴くことができます。マニア垂涎。

オリジナルメンバーが抜けてセッション性が高くなった後期

STARING AT THE SUN ('88)

充実度★★★★ 玄人向け度★★★ 一般向け度★★★★★

第二期メンバー。浮世絵風のジャケがキてます。完成度優先でテクニック的に見直し始めた、バランスの良いアルバム。ドラムにゲイリー・ハズバンドとギターにアラン・マーフィーという超凄腕になり、演奏力で分厚い表現が可能になりました。この2人の新メンバーをフューチャーしたスキのない音構成により、聴き飽きない作品です。のっけからTr.1イントロの「痛そう」な力入れまくりドラムで目が覚めます。前作のTr.4の延長線上にあるような雰囲気の曲が多く、美しいアレンジとミックスが目立ちます。WORLD MACHINEの時のようにリヴァーブが強めで、録音情報量が多く、ワイドレンジで、空気感が伝わるリファレンス向きな一枚。実は私、こんなにLEVEL42について熱く書いているくせにこのアルバムを買ったのが初めてでした。あの頃、まだ伊勢丹本店の売場で毎晩へーこらしていたよな。このアルバムにずいぶん癒されましたね。速弾きしない最後のスローインスト曲が意外にもかっこよすぎます。

あいかわらずStatusも出てきますが、前作でお金持ちになったおかげか、今作からAlembicの自身オーダーモデルがメインベースになりました。弦テンションが少し柔らかい繊細なサウンドで、サムのミュートのバウンドする細かいニュアンスを良く拾って録られています。ボディ厚が薄そうな上品な響きですね。とにかく音が良いから大好きなアルバムです。

GUARANTEED ('91)

充実度★★★★ 玄人向け度★★★★ 一般向け度★★★★

RCA移籍。ファッショナブルなノリはどこえやら、VSOPセッションくさい妙な完成度のアルバム。前任ギタリストのアラン・マーフィーがなじんだと思ったとたんエイズで他界。その苦悩を振り払いたいような、全アルバム中、最も分厚く力強いサウンドです。ドラムのダイナミックレンジの広い演奏が全てを色づけしています。このアルバムの音作りは今までのLEVEL42にはなかった迫力を感じます。迫力ばかりではありません。賛美歌の如くメロディの美しい曲が揃い、MLさんのヴォーカルも多いです。MLさんのキーボードの音色が美しく、アラン・ホールズワースとドミニク・ミラーの華のあるギターが象徴的です。また、MKさんのベースも含めて各使用楽器の良さや、スタジオの空気を感じれるほど綺麗な音に満ちたアルバムです。しかも、レコーディング技術の進化を感じるようなハイファイな録音においても、一切のアラが聴き取れないほど正確な余裕の演奏力が集結しています。初期の気合いの入った音数攻めから十年、バンドの成長なのか衰えなのか判断の分かれるところかもしれません。私は両方を感じました。

MKさんはAlembicとStingRayベースによるクリアーで情報量の詰まったコシの強いサウンドがすばらしいです。

メインストリームの変化に追従しなかった晩期

Forever Now ('94)

充実度★★★ 玄人向け度★★★★ 一般向け度★★★

最後のアルバムです。前作とは対極的にもMKさんが自宅で録音したとかで、全アルバム中、特異な音質です。音場が狭苦しく、低音があつぼったく、マットで、ダークで、ハイファイじゃない。リヴァーブを削った一種のアナログな雰囲気ですが、個人的には好きなサウンドではありません。一流のエンジニアは絶対必要だと感じてしまいます。でも、ベースはこれが本来の音色かも。これを聴けばMKさんの音が軽いなんて誰も言えなくなるでしょう。特異なのは音質だけではありません。MLさんの出番も目立たず、カントリー臭い曲もあり、道が行き止まりになっているような空しい感覚がもはやこのバンドの終焉を暗示しているようです。しかし、しめくくりらしい聴かせどころがひとつあります。Tr.1における復活オリジナルドラマーのフィル・グールドとのグルーヴ・コンビネーションはLEVEL42の到達点です。

ベースはStingRayを多用しているようです。意外にも5弦を弾いた曲もあるようです。AlembicやStatusも使っているようですが、全体に録音がローファイっぽいので弦の踊る感じなどは情報がなく、基音だけでハイ落ちしたサウンドのせいか、ベースの特徴は表れていないのがちょっと残念です。

番外編

A Physical Presence ('85)

充実度★★★★ 玄人向け度★★★★★ 一般向け度★★

若い頃のライヴ盤です。正規販売のライヴ盤はこれのみ。突進するこの演奏力はすごいです。

LIVE AT WEMBLEY ('96)

充実度★★★★ 玄人向け度★★★ 一般向け度★★★★

Wembley Arena on 12th Jan 1989 BBC放映ライヴの音源盤らしいです。第二期メンバーによる演奏は安定感がありますが、かっとび感はありません。STARING AT THE SUNのツアーのようで、選曲もヒットソングを含んだポップなもの。一見海賊版ですが、正規レーベルではないのは確か。音質は問題ありません。

LEVEL BEST ('89)

充実度★★★★★ 玄人向け度★ 一般向け度★★★★★

玄人受けしないまさにベスト盤。一般的には立派な作品集です。とはいえ、ここにしか収録されていない書き下ろし曲"TAKE CARE OF YOURSELF"は必聴。STARING AT THE SUNの延長線上にある唯一の曲で、アラン・マーフィーの歌うようなギターの遺演でもあります。Alembicベースのパーカッシヴなサウンドとドラムの高速シャッフルビートがイケイケで引っ張る明るい曲です。(後日注釈:ここにしか収録されていないと書きましたが、当時のシングル盤、およびRunning in the familyの所でも書いた最近のリマスター盤にも別バージョンですが収録されています。)

MARK KING INFLUENCE ('84)

充実度★★★★ 玄人向け度★★★★★ 一般向け度★

ベーシストの間ではあまりに有名なソロアルバム。廃盤になっていないのが不思議なのですが、徹底的にやること極めた物は永久にマニア受けするのでしょう。一聴するといかにもヨーロッパの西洋文化を感じさせる雰囲気の曲ばかり。そのの中で、ベースが常に弾きまくられています。一生かかってもあんなに弾けない。たぶん世界中のプロベーシストでも弾けない人はわんさといそう。だいたいジャケットがヘンです。なんですかこのジャケ写真は。

MIKE LINDUP CHANGES ('90)

充実度★★★★ 玄人向け度★★★★ 一般向け度★★★★

一方、MLさんのソロは大変聴きやすくメロディの良いアルバムとなっております。当時のイギリスの名ミュージシャンを集めて録音されていまして、のっけからピノ・パラディーノの独特の音価によるフレットレスベースがはじけています。それにしてもMLさん、本当なら一流のリードヴォーカリストでありますね。

このほかにブーンのソロアルバムもあるのですが持っていません。


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